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フリーランスとWebデザイナーを同時に始めた話。

フリーランス Advent Calendar 2015 22日目担当します、ナターシャです。あだ名です。本名じゃないです。

何を書こうかと考えていて、めっちゃ営業しようかとか、見栄を張ろうかとか、きれいごと書こうかとか考えたんですが、ありのままを書くのがよかろうという結論に達しました。

「フリーランスでWebデザインやってます。」と言うと、よく「フリーですか?すごい!」とか、もっとありていに「やっていけてるんですか?」とか言われるんですが、全然すごくないしやっていけてなかった、という話です。

私はごまめ

私は某商社に新卒で就職して3,4年の頃に健康を壊しました。それまではいわゆる優等生タイプでしたが、健康を失ってから、週に5日決まった時間働くということができなくなってしまいました。この状態を上手く説明することがいまだにできません。説明しようとすればするほど深い絶望感に襲われます。

それからフリーランスになるまでの話は直接関係ないので「紆余曲折あって」とでも表現しますが、32歳の頃、業界未経験でフリーランスのWebデザイナーになりました。まあ、ありえないですね。
私は生活の糧を得るためではなく、社会生活に適応するためのリハビリとしてフリーランスのWebデザイナーという生き方を選びました。うん。ありえないですね。
戻る実家もそれを受け入れてくれる両親もいたのが幸いでした。
実際、「稼ぐ」必要はほとんどなかったのです。でも私は「停滞」が怖かった。手当たり次第に勉強し、何でもやりたがり、実力と実務の差に毎回落ち込みながら仕事をして、ひとつ仕事が終わると寝込んで、という状態を繰り返していました。ヘルタースケルターの状態です。幸い(?)そんなに仕事がなかったので、健康の方はそれでつじつまを合わせていました。(いや、合ってない部分がたくさんありました。)

今から思えばもっと効率的な勉強の仕方はありました。(もし、これから0の状態でWeb制作をしたい方がいらっしゃれば多少はアドバイスできます。)
でももがいてたからこそ出会えた人がいた、出会った人が挑戦の場を与えてくれた、人がいたからこそ続けられた、と思っているので効率は悪かったかもしれないけど後悔はしていません。(稼がないといけない生活をしていなかったから言えることだと思いますが。)

ただ、実力のある方たちがいつも周りにいて、自分は実力が足りないばかりか人並みの時間働くこともできない、という状況が生んだ劣等感には常に苛まれました。

やがて、「自分は社会のごまめ*である。」と倦んだ心が身体に定着するようになっていました。
「もっと普通に働けるなら、もっと実績があったなら」と、常に人を羨む気持ちと悔しい気持ちの競り合いの中にいました。卑屈な気持ちで背伸びして、背伸びに疲れて寝込んで(寝込む話ばかりだな)、ああ、私はどうせごまめだ、今をやり過ごせればいい、そう思うようになっていました。

*ごまめ—関西の方言で、ニュアンスは難しいのですが・・・、ハンデ持ちとでも言うのかな。やさしさと下に見る感じが同居したような言葉です。要するに「下に見られる」ことに甘んじるようになったということです。(Yahoo知恵袋にもニュアンス書かれてました。)

なだめてすかして

私がフリーランスのWebデザイナーを始めて転機となったのは(基本的にずっと転がってたので転機だらけだけど)、逆説的かもしれませんが制作会社に常駐のお話をいただいたことでした。週二回の出社、それ以外は在宅でよいという、私の体調に見合ったペースの仕事でした。
そこでプロのデザイナーさんのデザインデータを見られたり、バナーをたくさん作ってフィードバックを得られたりしたことはとても勉強になりました。
また、生活面でも、少なくとも週二回朝起きて決められた場所に通うというペースを掴め、一定の固定給をいただけたことで引越し(一人暮らし)も可能になりました。「稼がなくては」というプレッシャーを適度に感じるようになりました。

ところがうまくはいかないもので、別件で動いていたプロジェクトが忙しくなってきて体調を崩し、常駐していた会社をやめざるをえなくなりました。
私の「ごまめ精神」が全開になりました。どうせ私は・・・。

最近です。折り合いがついたのは。
たぶん私の思い描いていたような「健康」はもう自分に戻ってくることはないとやっと気づいたのです。この私がこれからの私の平常なのだと。
自分が持っているもので勝負するしかない。これから一生「この自分」とつきあっていくしかない。なだめて、すかして、やれるだけのことをやる。
ひがんだ気持ちではなく、自分とつきあっていく覚悟ができました。だからこのブログを書いています。
たぶんようやく仕事のしかたが(ごく微量)わかってきたということも、精神的な(ごく微量の)ゆとりにつながっているのだと思います。

今やりたいこと

というわけで、これまでずっと「できること」に対して「やりたいこと」が大きすぎる状態でした。
今でもその事実には変わりがないのですが、少し「できること」が増えてきて地に足がついてきたというのか、どうやって「やりたいこと」を「できる」ようにしていけばいいかということが掴めてきました。

それで、「やりたいこと」が現実味を帯びてきました。

これは、ずっと思っていることなんですが、Webは目的ではなくて手段だと思っています。誰かを喜ばせてこそ価値がある、と。
そういう意味で直案件がやりたいです。「具体的な誰か」の問題解決につながって喜ばれるような。
と言いつつ、今まさにそういうお仕事をやらせていただいてるので、ベストを尽くして次につなげたいな。

もっと具体的なことを言うと、子どもの問題を扱ってらっしゃる団体さんとか、社会的弱者のためになるようなサイトを作りたいです。具体的すぎますかね。
あ、もちろんそうでないお仕事も募集中です!納期がタイトでないものでお願いします!(笑)

まあ、あとアレですね。健康維持。

それとアレですね。時間厳守。

そういう意味でそうですね。危険察知。

Advent Calendarからのご質問

机やイスにこだわりありますか?

機能・性能にはまったくこだわらないタイプです。
雑貨屋で見つけたアンティークっぽい鉄の椅子に座ってましたが(その前は木の椅子。要するに見た目重視。)、親から「買ってあげるからまともな椅子に座りなさい」と言われて今はわりとまともな椅子です。
机は今のはIKEAので安っぽいから重厚な感じの木の机がほしいなぁ。(見た目重視)

これがないと!というお気に入りツール・環境はありますか?

Macかな・・・。今Windowsの職場に常駐してますが、イラっとすることが多いな・・・と。
あとデザインはPhotoshop派です。

まあでも「これ」がなくなったらなくなったで、なんなとやっていくような気がします。

5年前、5年後のじぶんはどう思いますか?

5年前
2010年ってどの年だっけ・・・と思って、Wikiを見たりしたのは内緒です。
それまでやってたカフェをやめて、結婚するつもりの人と暮らしていました。
サイト制作の仕事はまだやっていなかったです。
今思えば最後のモラトリアムだったのかなぁ、と。
「仕事をしなければ」という強迫観念もなく、愛する人と終始一緒にいられて幸せでした。(話せば長くなるけど彼もずっと家にいる人だったので)
今となっては完全にひとつの思い出です。

5年後
わからないです。
とにかく自分が納得のできる仕事をしていたい。自分の仕事で誰かを喜ばせたい。

「フリーランスになりたい」と相談されることありますか?また答えは?

わりと相談されやすい体質(?)で、そういう相談を受けることもあります。
相談されやすいわりにドライなのかもしれませんが、「自分で決めるしかないよ。」と。
もちろん相談してくれる相手によって細部は変わりますが、最後はそれに尽きるかな、と思います。

フリーランスやめたくなることありますか?

ないです。今のところ。(自分をやめたくなることは何度もあったけど笑)

気分転換やストレス解消にしていることありますか?

気分転換やストレス解消は下手です。ひとつのことに執着して納得いくまで考え込むタイプです。マルチタスクがとにかく苦手。上手に切り替えていきたいものです。

まあ、外食、かな。
食べるのも飲むのも、その合間の何もしない時間も、ひとりでも大勢でも、秘密のバーでもいつものラーメン屋さんでも。

最後に

このAdvent Calendarに参加できてよかったです。

文章を書くことは自分を俯瞰することになるので、このタイミングで書けたことは自分にとっての振り返りと整理になりました。

また、多くを割愛しました。
それゆえにひとりでもがいてひとりで抜け出したように読めるかもしれませんが、ここへ来るまでに多くの方の助けがありました。それをひとつひとつ思い出していると「あ、それ書いたら、あれ書かなきゃ」となって(笑)とりとめなくなったのでバッサリ切りましたが、私にとってはむしろ人に受けた影響がフリーランス生活の8割を占めてると言えます。私に関わってくださった方々、ありがとうございました。まだまだよろしくお願いします。

というわけで自分語りになりましたが、読んでくださってありがとうございました。

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