先日2/21(日)、初めて自分で企画した勉強会「【Web制作者、写真について考えるvol.1】対談!Webディレクター×…
私たちナナカラムが制作、運営していたScoobというWebサイトがこの冬正式に終了しました。
経緯はかよちゃんのブログで詳しく書いてもらっててとても素敵な記事なので、それをシェアして終わろうかなとも思ったのですが、私にとってすごく大事な経験になったので私目線からも書いておきます。
なんか私が書くといまいち軽やかさに欠けるので、よければぜひかよちゃんの記事を読んでからこの記事を読んでください。
Scoobとは
Webデザイナーをターゲットにしたイベントの情報を紹介するWebデザイナーによるWebデザイナーのための情報サイトです。
紹介したイベントはWeb制作に関わる技術の勉強会からWebのトレンドをテーマにしたセミナー、注目の美術展など。自分たちのアンテナがキャッチした旬な情報をシェアしてきました。
こだわりポイントとしては
・今開催中のイベントだけをトップに表示。
・カレンダーの日付をクリックするとその日にやってるイベントだけを表示。
・技術的なイベントとデザイン関連のイベントの色分け。
など。
訪れた人が、欲しい情報を直感的に手に入れられるように工夫を凝らしていました。(もう見られないけど)
制作チーム:ナナカラム
飲みの席で「Web関連のイベント情報が多すぎてキャッチしきれないから一つのところにまとまっているといいよね」という話から「よし、やろう」と即決した、ノリで始まったチームです。
始まった当初7人だったことから命名したナナカラムでしたが最終的には9人に。笑い転げていた記憶しかありません。
私たちは京都の町屋を借りきって、たびたび開発合宿をしました。分担して料理を作ったり(そのそばで邪魔しながら飲んだり)して飲みながら徹夜で開発しました。(しかもその後朝から夕方まで喫茶店で、新しいサービスのアイデアを語り合いました。)
イラスト、デザイン、WordPress、PHP、情報収集・・・それぞれがそれぞれの得意なことを生かして制作を進めていきました。ちなみに私はこの中では、飲みとWordPressを担当していました。
今思えばいろんな属性が集まっていたのだけど、そのうちの誰も「やらされている」のではなく「やりたい」気持ちで取り組んでいて、全員が主人公だったことが私の誇りです。
辛かったことももちろんあります。私はまだWordPressの構築経験が浅い中で構築担当になったので一泊の開発合宿で完成するはずもなく、持ち帰りで自分の持ち分を構築してました。まだまだ初心者で行き詰まってばかりでしたが締め切りを自分の中で決めていたので、迫る締め切りと実現できない要件の間に挟まれて結構辛かったです。
もう一人のWordPress担当もとやまくんに聞いても解決できないことも中にはありました。
実家の一室でモコモコのつなぎのルームウェアを着て頭にフードをかぶって椅子の上でしゃがみモコモコの塊になりながら(私の部屋はとても寒かった)半泣きで調べまくってたのを妙に覚えています。
それでその苦悩をTwitterでつぶやくと、なんと親身になってアドバイスをくださる方(堀家さんとか)がたくさんいるではないですか!その時はとても救われました。そんな方々にもスペシャルサンクスを贈りたいです。
作った後のこと
完全に仕事とは離れてプライベートで、しかもチームで物事を実現させるのって、とても難しいことです。それを維持することももしかすると作り上げる以上に難しいことかもしれません。
私たちの場合で言えば、制作するところまではチームの力で一気に上り詰めたけれど、それを維持する=情報を更新し続けるという部分ではメンバーが偏りがちでした。誰かが忙しくなって更新できない状態になった時にカバーできる人が少なくて、全体として更新のモチベーションが下がってしまったのがフェイドアウトしてしまった理由かなと思います。
とは言え、私の予想よりはずっと長くこのサイトは生き続けました。(正確に何年続いたのか覚えてないんだけど)やっぱり本当に自分たちが欲しいものを作ったので、私たちが作り手でありながら一番の利用者でもあったことが大きかったです。
今は「やろう!」と言ったこと、それを実行に移したこと、運営してみたこと、すべてやってみて本当によかったな、と感慨にふけっています。
マネタイズの話
「どうやってマネタイズしてるの?」というのは本当にいろいろな人に聞かれました。でも私たちはマネタイズはしないことに決めていました。自由に掲載する情報をチョイスしたかったし、これは私だけかもしれないけど私たちの自発的な行為が汚されるような気がしたから。
今になって思うのは、マネタイズにも挑戦すればよかったな、ということです。どういう方法でマネタイズすれば自分たちのやりたいことができるのか模索するチャンスだったし、私たちのサイトがどのような評価をされているのか定量的に知ることも勉強になったと思います。額によってはサイトを続けていくモチベーションにもなったかもしれないし。(あくまで「今の私」の考えです。)
メンバーのみんな
ナナカラムのメンバーは今も、それぞれ違う方向で新たな世界を切り拓いて、やりたいことをやっていて頼もしい限りです。(誰目線)
私自身今やりたいと思っていることがあって、それを少しずつ少しずつ進めています。
最後にメンバー一言紹介。(一言すぎてごめん)
かよちゃん — 周りまで楽しくさせる小動物。
まゆりん — いつでもノリノリのムードメーカー。
こさりん — 不可能を可能に変える妖精さん。
もとやまくん — ナナカラムの胃袋管理係。
あやや — 天然系お母さん。
ゆむちゃん — きのこ。実はScoobの一番の功労者はゆむちゃんじゃないかと思っています。長い間に渡って更新を続けてくれました。
かなこちゃん — 呑み友。(本当によく呑む。)
うらさん — おもしろガール。ツボです。
(順不同)
みんな、感謝してます。
またやりたいことが生まれて、力を借りたい時は、どうぞよろしくお願いします。
そして、Scoobを見て使ってくださっていたみなさま、Scoobに情報を提供してくださったみなさま、本当にありがとうございました。