パーソナルカラーの話と生まれて初めてパーマをかけた話とWebデザインの話(1)

私はパーソナルカラーアナリストというディプロマを持っています。
その名の通りパーソナルカラーを診断できる資格です。
実際にパーソナルカラーの診断だけで食べてる人は少ないんじゃないかな・・・と思いますが、ファッション業界や美容業界の方にはかなり強みになる能力だと思います。

パーソナルカラー診断は占いではありません。

パーソナルカラー診断とは占いでもなければ「あなたは赤が似合います」と無責任な助言をすることでもありません。
とここまで説明した段階で聞いてた人の半分くらいは「話長くなるんじゃね?」という顔をなさるので(実際長い)私は相手が興味なさそうであれば、「ま、そういうことできるんですよー」と適当に話を終わらせます。

パーソナルカラーの話を聞かせてくださいと向こうから声をかけてきてくださる方は、すでにパーソナルカラーが何たるかを把握していて自己判断や他のアナリストの診断を受けてみて「いや私スプリングだと思うんですよねー」と話が先走りがちになる方が比較的多いです。

この記事はその両方の方に向けて書いています。(途中からパーソナルカラーの話じゃなくなると思いますが笑)

パーソナルカラー診断とはその人の肌の色や目の色などなどをチェックして総合的にその方が美しく見える色を探すのが基本です。

「あなたに似合う色を診断できます」と言うと、
よくある反応1「いやー僕色のセンスないんで黒ばっかり着るんですよ」→ × 黒は着こなすのが難しい色です。(特に日本人には)多くの人は、黒を着ることで実際より老けた印象や疲れた印象を無意識に与えています。
よくある反応2「私、緑は似合わないんで。(キッパリ)」→ × 「似合わない緑」はあるでしょう。でも「似合う緑」もあるのです。

ということでそろそろパーソナルカラーとは何なのかをお話ししたいと思います。パーソナルカラーとはその人本来が持つ肌の色や目の色などを分析し探し出したその人に似合う色のことです。診断手順としてはブルーベース/イエローベースで大きく二分し、そのあと実際カラードレープを当ててその人が一番映える色群を四分類(4シーズンズ)の中から診断するのが一般的です。

4シーズンの特徴

以下がパーソナルカラーを決める分類である4シーズンの色見本です。
「○○だから赤しか着れない」ということはなくどのシーズンにもそれぞれの赤があるのです。

45_564

右半分がドレープ診断(後述)でよく使われる色、左上二色がスーツを選ぶ時に参考になるかなーという色、残りが独断で選んだこのシーズンならこの色どうですか、という色です(笑)

このままカラーチップを見せられてもシーズンの特徴は掴みにくいと思うので、各シーズンが女の子だったらという私の塗り絵とともにご説明します。

なお、上と下記の塗り絵はCOLOR PAINT というサイトのサービスを使わせていただきました。
塗り絵、かなり楽しかったです(笑)

Spring

haru

Springの色の特徴はイエローベースで全体的に彩度が高いビタミンカラーです。
女の子で言うと、キュート、ポップ、元気、クラスの人気者タイプだと思います。(一部妄想)

Summer

natsu

Summerの特徴はブルーベースで、ペールトーンやパステルカラーを中心とした穏やかな色合いです。
女の子で言うと、淡い、儚い、やさしげなオーラの、男に一番モテるタイプだと思います。(一部妄想)

Autumn

aki

Autumnの特徴はイエローベースで、大地を感じさせるアースカラーが特徴です。また和服などに使われる色もAutumnのものが多いです。
女の子で言うと、大人っぽくて落ち着いている、みんなに頼られるお姉さまタイプだと思います。(一部妄想)

Winter

huyu

Winterの特徴はブルーベースで黒・白・ほとんど彩度のないペールトーン・かと思えばまぶしいほどの彩度を持った大胆でドラマチックな色幅が特徴です。
女の子で言うと、近づきがたい雰囲気のある華やかな女優タイプです。(一部妄想)

ブルーベースとイエローベース

さて、ここまでで散々「ブルーベース」「イエローベース」という言葉が登場して来ましたが、たぶんよく理解できないと思います。
まあ、ある色にブルーが多く含まれているのが「ブルーベース」の色、イエローが多く含まれているのが「イエローベース」なんですが、色相環などの勉強をされた方にはちょっと腑に落ちないかもしれません。
ヘアーカラーをされる方の方が直感的にわかりやすいかもしれません。「赤みがかった茶色(黄みの少ない茶色)」はブルーベース、「黄みがかった茶色」はイエローベース・・・わかりにくいですかね?

とにかく専門学校でパーソナルカラーについて学ぶにあたって最初にさせられたことは色とりどりのドレープをブルーベースとイエローベースに分けまくることでした(笑)
もしかしたらそういう訓練しないと身につかない種類のことなんですかねー。何か理論もあるのかもしれないけど昔のことすぎて忘れました(をい)

実際の診断

ということで今回は私が私を診断します。

写真

これは私の手首ですがブルーベースかイエローベースかわかるでしょうか。
光源があまりよくないのですが、肌の色は黄味がかっているようです。(手首の真ん中あたりの色を見てください。)
一方血管の色はどうでしょうか、イエローベースではグリーンがかって見えることが多いですが紫っぽく見える血管も混じってます。紫っぽく見えるのはブルーベースの特徴ですので、私は両方を持っているMIXということになります。

写真

これは私の素顔です。必要以上にボサボサなのは置いておいて髪・瞳とも暗めの赤みがかった茶色です。(写真では単に真っ黒に見えるかもしれません。)これらはブルーベースに見られがちな特徴です。同じブルーベースでも透き通るようなグレーがかった瞳の人や赤みがかった茶色の瞳や髪を持つ人もいますが、この人はかなりダークな色を持っていることがわかります。ただ肌色は日焼けによって赤みを帯びていますが(反省)アゴあたりの色を見るとイエロー的な要素も感じられます。

サンプルが悪いというかいいというか、ブルーベースもイエローベースも両方を持っている、ドレープを当ててみないとよくわからない人です。

(実際はここまでのチェックでかなりの確率で診断できますが、ドレープを当ててみることは診断者自身の推測が正しいことの検証であると共に診断される方の納得のためもあると私は考えています。この話はまた後ほど)

では、実際のドレープ検証。

Winter

写真 1

Summer

写真 2

Autumn

写真 3

Spring

写真 4
まあ照明とか撮影の腕とかモデルの表情とかいろいろ微妙な写真ですが、検証していきたいと思います。
まず、「Summerはない」というのはおわかりいただけるでしょうか。顔色が青白く白浮きしています。
続いて注目したいのがWinter。WinterのピンクはただでさえドラマチックなWinterの中でもとりわけド派手なピンクがテストドレープに使われているのが一般的です。まずこのピンクが一番似合う!という人に出会ったことはありません笑 Winterのピンクのテストドレープではその似合わなさ度合いをチェックします。「なくもない」と思いませんか?瞳の色と髪の色の強さが、このド派手ピンクに負けてません。アゴからほおのラインには映り込みがあるものの「アリ」の範疇です。(Winterでない人がこのドレープを当てるともっと面白い写真になります笑) 結論から言うとWinterピンクで「なしやろ!」とならなければ一番似合ってるわけでなくてもその人はWinterです。
はい、私はWinterさんです。

けれど私が診断する時はだいたいセカンドシーズン(二番目に似合うシーズン)まで診断します。
これは単純に診断される方の幅を広げるという意味もありますが、シーズンだけでは表しきれないもっと細かな色の傾向を探るためです。
さて上記の写真で私はWinterであることが判明しましたが、Spring寄りかAutumn寄りかどちらでしょうか?
Springだとしたら私は彩度の高さでWinter判定が出たことになります。
Autumnだとしたら明度の低さでWinter判定が出たことになります。

この写真では正直判定できないのですが(この写真だけだったらSpring判定するかも・・・)他の色のドレープも組み合わせて総合的に見るとAutumnであることがわかります。SpringピンクのテストドレープはSpringの中でも彩度が低めなので違和感は少ないですがSpringの特徴である彩度の高いドレープは悪目立ちします。

ここではピンクだけでしかテストしませんでしたが、上記のようにピンクだけではわからないことも多いので私は6色×4のテストドレープから判断することが多いです。
もっと診断の難しい人の場合、他の色でもテストします。

というわけで、私はWinter/Autumnでした。
特徴をまとめて言うと、黒か白かブルーベースの彩度の高い色、もしくは明度の低い色(←Autumn属性)が似合うということです。
なので、私は黒をよく着ていますが、戦略的に黒を着ています笑

パーソナルカラーを知るメリット

パーソナルカラーを知っていると、すごく単純に言って、自分が一番キレイに、かっこよく見える色を身にまとえるわけですから、もうそれだけでお得です笑
また、自分の外見が持つイメージワードも把握できますから、自分をどう見せるかというコントロールもある程度可能です。(後述)

なので、「はっきり言って色のことはわからん」という方こそパーソナルカラーを知っていると、大失敗もせず自分の似合う色を選ぶことができます。

けれど、それより何より、楽しくありません?
私は自分のシーズン以外の色もあえて挑戦したりします。
どの色とどの色を組み合わせたらその色が着られるか考えたりとか、逆に自分のシーズンの中でもこの色最強という色(ベストカラーと呼びます)を身にまとっている時の全能感(笑)、色の実験は果てしなく楽しいものです。

パーソナルカラーを知るデメリット?

ただ、パーソナルカラーは、色に興味のない人よりもむしろ大好きな色がある人に、失望を与えてしまうことがあります。
自分のなりたいイメージワードははっきりしているのに、大好きな色があるのに、似合わない宣告を受けてしまうことがあるからです。

パーソナルカラーはここまでで見てきたようにその人の内面ではなく、外面に似合う色を診断するものなのでそういうことは往々にしてあります。

でも実は、ここからがアナリストを利用してほしいところだと私は思っています。
例えば穏やかで爽やかな印象を与えるSummerと診断されたけど、ドラマチックで華やかな印象のWinterに憧れていた、という場合、Summerの中で色相彩度明度の離れた色をチョイスするだけでもグッとドラマチックになります。綿100%よりもシルクやサテンなど光沢のある生地を選択すると光を反射して華やかさが出ます。
またSummerと診断されてもWinterの中で使える色もあるかもしれません。

私は4シーズンというのは便宜上のものだと考えているので、希望と違うシーズンだったからと言って悲観することはないと思います。

私がパーソナルカラー診断を通してやりたいこと

それは逆説的ですが4シーズンを利用して4シーズンを越えることです。
その人のパーソナリティや理想を知って、その上で一緒にお買い物に行きたいです。(女性ならコスメも含めて)
その人に似合って、その人のなりたい自分になれるようにトータルコーディネートしたい、です。
(うーん、日給1万くらいで)(本気だお)

続き

だんだんここからパーソナルカラーの話から遠ざかっていきます。お楽しみに。

神戸でフリーでWebデザイナーをやっています。 よく飲みよく食べよく寝ます。 お問い合わせ
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