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人生のKPI2017〜心の健康を取り戻す編〜 -双極性障害Ⅱ型で闘う同士へ-

今日は人生のKPI第三弾「精神的な健康を保つ」です。
今回は自戒も込めているという意味では私のKPIですが、私と同じ病を持っている人へ参考になればと思って書いてみました。

現状把握と現状に至るまでの経緯

私は双極性障害という病気を持っています。
俗に言う躁鬱病ですが、私は躁の程度が軽い双極性障害Ⅱ型です。詳しくはGoogle先生に聞いてください笑

▶︎ 「双極性障害Ⅱ型」って知ってる?躁うつが激しい病気とともに仕事して暮らすイラストレーター・ますぶちみなこさんが伝える、自分に無理のない生き方
私と同じ双極性障害Ⅱ型を抱えるますぶちみなこさんのコラム

私は最初10年程はうつ病と診断されていて、うつ病としての治療を受けてきました。最初はうつ病でどこかの段階で双極性になったのか、最初から双極性だったのかはわかりません。でも結果的にはうつではないのにうつとして処方された薬を飲み続けていて、快方に向かうことなく過ごしていました。この状態と私は一生付き合い続けなければならないと悟りの境地でした。
去年、いろいろなタイミングが合致して(というか多分躁状態で思い立って)病院を変え、その病院で「双極性ですね」と診断されました。(逃げるは躁でも役に立つ) 10年以上うつだと思っていたので驚きました。双極性の中でも「ラピッドサイクラー」と呼ばれる型で、2,3日単位の短い期間で気分の波が入れ替わります。Ⅱ型のラピッドサイクラーは躁が軽い上に、本人が気分のいい時だけを周囲の人は目にすることになるので気づかれにくいですが、本人は精神的ジェットコースターに乗っている状態です。周期も予測しにくいので○月○日に××というような約束はできません。(人に会っていないと社会生活から置いていかれそうで約束はするのだけど、当日どうしても家から出られず自己嫌悪で寝込むということの繰り返し。)通勤のある仕事は通い続けることができず、家でもたいていベッドに横たわって壁の模様を眺めていました。

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けれど診断が双極性障害に変わり、薬の処方もいろいろ変更・調整してもらった結果、今は寛解の状態にあると思います。(まだお医者さんから言われたわけではないけど)少なくとも躁と鬱の波が緩やかになり、ラピッドサイクラーではありません。
精神的な病気の場合「完治」という言葉が使われることはあまりなく、「だいぶ症状が落ち着いてきましたね」ぐらいのニュアンスの「寛解」という言葉が基本的に使われます。
これは精神的な病気は再発する可能性が高いため、「治ったと思って羽目外さないでね」という警告だと私は受け取っています。

KPIというかやってみてほしいこと

さて前置きが長くなりましたが、10年以上苦しんだ病気が寛解に至った秘訣・今年も続けようと思っていることをお伝えします。
今双極性障害で苦しんでいる方の参考になればと思います。

  1. 夜11時にはベッドに入って朝7時に起きる。
    なんだよ簡単かよ、って思ったでしょ?普通じゃね?って思うでしょ?
    でも、これは睡眠時間を8時間は確保しましょうという話ではなくて、「夜11時にベッドに入る」というところが大切です。
    鬱状態になると朝起きるのが非常に辛くなります。私の場合、鬱がひどい時は18時ぐらいまで起きられませんでした。そうするとどうなるかというと、その一日を取り返そうとして18時から動き始め、寝るのが後ろにずれます。また夜には軽い躁状態になります。私はひどい時はだいたい寝るのが朝の10時ぐらいでした。完全に昼夜逆転して、しかも起きられずに眠っている自分に嫌悪感があるので、眠りはずっと浅いままでした。この状態で睡眠時間は8時間以上とか規則的な睡眠とか言われてもピンと来ません。
    そんな中で健康的な眠りを得るのに必要なのは、「強制的に夜11時に眠る」ということです。起きたのが18時でも22時でも、夜11時には寝るのです。うつや双極性の場合、眠剤は十分に出してもらえると思います。長時間型や睡眠導入剤など種類も豊富です。起きたのが22時なら導入剤で強制的に眠りに落ちるのもいいと思います。
    「夜23時に眠る」を続けているとだいたい朝7時に目が覚めます。そこでちょっと無理してでも起き上がります。何もしなくてもいいのでとりあえずベッドから離れて起きている状態を死守します。もし、起きていられなかったとしてもその夜には11時に必ず眠ります。何回でもやり直せばいいです。
    こうして普通の人と同じ時間に起きていられるだけでも、だいぶ心の余裕が違います。
    長期に渡って闘病していて、睡眠なんかで快方に向かうわけないと信じている人にこそ試してほしいです。
  2. 自分に合った薬を処方してもらい、ちゃんと飲む。
    私はうつと診断されている時も双極性の今でも離脱症状(薬が途切れた時に起きる症状)がひどい薬を飲んでいるので、基本的に飲み忘れることはないのですが、たまに飲まなかった時は地獄を見ます。その時が辛いだけではなく(比喩でなく死ぬほど辛いのですが)、しばらくの間ド鬱の状態になります。食事を摂ることにも興味がなくなります。そうすると1ヶ月ぐらいに渡って体調を崩し続けます。それまでに築いてきた健康も台なしです。だからこれは寛解しそうな今だからこそ心に誓うのですが、「薬はちゃんと飲む」これは絶対です。
    また、薬で結果を出すには、「合っている薬を飲む」ということも重要です。特にうつの方に伝えたいのですが、もし「自分はもしかしたら双極性かも」と思う節が少しでもあれば、かかりつけのお医者さんに言ってみたりそれが難しければ違う病院にセカンドオピニオンをもらいに行ってください。双極性障害Ⅱ型の場合、軽躁しか現れないことがあり、これは本人にとっては「ちょっと調子がいい」程度なので、これまでお医者さんに症状として伝わっていなかった可能性があります。また、うつと双極性障害Ⅱ型の診断は非常に難しいとも聞きます。
    けれど、この二つでは治療薬がまったく違います。また同じ双極性障害の中でも、その人に合う薬合わない薬があります。
    これは個人的な見解ですが、一つの処方をいつまでも続けるお医者さんより本当にその人に合った薬を探してくれるお医者さんにかかった方が結果が出やすいと思います。(生活には変化がつきものだし、女性の場合生理と重なってバイオリズムが崩れたりもするので、一定の期間は一つの処方で様子を見るのももちろん必要だと思っています。)
    私はうつの間ずっと「治らない薬」を飲んでいて、「薬とは治すものではない。これ以上ひどくならないためのものだ。」という結論に行き着いていました。でも今は「よくなる薬もある。」を実感しています。根気強く自分に合う薬に出会う努力をしてみてください。
  3. 躁になったらとにかく我慢。
    特に鬱が長い人の場合、やっと躁が来ると「今までの分を取り返したい。」と思ってフルに動いてしまいがちです。
    躁の時こそ、自分を抑えて、6割ぐらいの力で生活する。それが鬱を浅くするためでもあります。あと、躁の時やったことの尻拭いをするのは鬱の自分なので・・・。
    私の場合、人と会う機会をかなり少なくしました。(まあド鬱が続いた時に軒並み約束をキャンセルせざるを得なくなったからだけど)
    人に会わないとだいぶ精神的に余裕が出ます。健康な時には必要な刺激も、弱っている時にはプレッシャーにしかならないかもしれません。躁状態の時には「人とつながっていなければ」という強迫観念に襲われるけれど、6割にセーブします。

他にも運とかタイミングとか(笑)病気がよくなるにはいろいろな要素があると思うけど、可能性を重ねていって少しでも願いを叶いやすくすることは自分でもできると思います。病気の時は、病気の自分しか見えないけど、よくなる可能性を根気強く重ねていきましょう。
私も引き続き寛解宣言を目指して、自分を大事にします。

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